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健康について

Page No.5

 

酢というのは酸性ですが、身体に良いのってアルカリ性ですよね?
何故酢は酸性なのに身体に良いのですか?
また、酢をアルカリ性に変える事はできますか?


食品について、酸性、アルカリ性という言葉をよく耳にすると思いますが、これは2つの違う意味で使われており、それが混同されてしまう為に、よく誤解を生んでしまいます。
その2つの違う意味とは、@水溶液の性質としての酸性、アルカリ性、A栄養学的に言う食品の分類としての酸性食品、アルカリ性食品、です。
@の水溶液の性質としての酸性、アルカリ性とは、理科の実験などでおなじみの、リトマス試験紙で赤くなれば酸性で、青くなればアルカリ性という、あれです。
難しくいうと、水溶液中の水素イオンの濃度によって決まる性質で、これが多いと酸性、少ないとアルカリ性で、丁度まん中が中性です。食品という観点で単純化すると、「酸っぱさ」の目安みたいなものです。中性から酸性になっていくとどんどん「酸っぱく」なるわけです。アルカリ性はその逆方向ですが、これを味で表現するのは難しいです。(一般に「液の性質でいう」アルカリ性の食品はほとんどありません。)
これを数値で表したものに、pH(ペーハー、或いはピーエッチ)があり、1〜14の数値で表され、7が中性、それよりも数値が低くなるほど酸性の度合いが強く、逆に7から大きくなる程アルカリ性の度合いが強くなります。
〜この意味では、お酢は「酸性」の性質を示します。〜

一方、Aの栄養学的に言う酸性食品、アルカリ性食品とは、食品を燃焼して残った灰分について、それが(@の意味で言う)酸性を示すかアルカリ性を示すかで分類したものです。食品中にリン、イオウ、塩素などの陰イオンが多ければ酸性を示し、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどの陽イオンが多ければアルカリ性を示します。
〜この分類によると、お酢は「アルカリ性食品」になるのです。〜

この分類で、食品中に含まれるミネラルの種類や量を、ある程度目安的に知ろうというのが、酸性食品、アルカリ性食品の意味ではあったようですが、今、栄養学の分野で、こうした分類はほとんど語られる事がない、いわば、「過去の遺物」とも云えます。
これが何故か健康を謳った食品の分野では根強く生き残っており、「アルカリ性食品だから体によい」などという言われ方をされているのはよくご存じの通りです。

確かに酸性食品の代表格として肉類、卵などがあり、一方アルカリ性食品では野菜、海草、果物などがありますから、一見してどちらが体によさそうかといえば、アルカリ性食品だと思ってしまいがちです。食生活が欧米的になり、肉食中心に偏りがちな状態では、アルカリ性食品といわれるものの摂取を心がける事は健康の一助にはなるかも知れません。
しかし、だからといって酸性食品は体に悪くてアルカリ性食品は体によいといった見方で食生活を考えると、却って健康を損ねる事にもなりかねません。アルカリ性食品ばっかり摂っていて、肉を食べないと栄養不足になってしまいます。
要はバランスの問題で、酸性食品、アルカリ性食品という言葉に惑わされずに、栄養素、ミネラルをバランスよく摂取する事が大切でしょう。

ところで、お酢をアルカリ性に変えられないかとの事ですが、単なる化学反応で考えますと、アルカリ性を示す物質、例えば苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)なんてものを加えていくと、徐々に中性になり、(いわゆる「中和」です)更に加えていくと、液はアルカリ性を示すようになります。
しかし食品としてみると、水溶液の性質がアルカリ性を示す「お酢」(それはもう、お酢と呼べないでしょう)なんて、全く意味がないと思います。
お酢は、「酸性」であるからこそ、食生活に役立つ部分が非常に多い調味料です。
(食品の保存、食欲増進、疲労回復、その他様々な調理効果)


酢が小腸・大腸の刺激になるのか?
また、酢や柑橘類は、下痢しやすいのでしょうか?


お酢を摂取、特に飲用する場合には、ある程度薄めた方がよいでしょう。お酢それ自体が刺激物であるために、食道を痛めてしまったり、空腹時であれば胃壁を傷つけることもあります。個人差はありますが水などで数倍に薄めれば、無理なく飲めると思います。

お酢の主成分である酢酸は、人が吸収できるほどに十分小さい分子なので、これ以上消化されることなく、大部分は小腸で吸収されると思われます。
小腸や大腸に対する刺激ですが、ほとんどないと思われます。残念ながら当社には具体的なデータはありませんが、お酢の刺激が、酢酸によるものであることを考えると、膵液などの消化液によって中和されると考えられます。(ただしこれは、胃液は酢酸より強い酸である塩酸を含み、胃での消化物は胃を出た後、膵液等の消化液で中和されてから小腸に運ばれる事からの推測です。)

一方柑橘類の酸味は、主にクエン酸によるものです。これも酢酸同様の弱酸で、十分に小さい分子なのでそのまま小腸で吸収されるようです。柑橘類の場合は、レモンなどの酸味の非常に強いものなど、果実の種類などでかなり差はあると思いますが、酢酸よりは刺激は強くないでしょう。

酢酸と、クエン酸の刺激と吸収については以上です。

お酢や、柑橘類を摂取すると下痢になりやすいかということですが、これはよくわかりませんが、特にそういうことはないように思われます。ただ、お酢や柑橘類の酸味は唾液の分泌を促します。この唾液が消化管の活動を促進することから、一緒に食べたのの消化を助け、結果的にお通じがよくなることはあるでしょう。

要は、何を摂取するにしても、腹八分目、適量というものがあるはずで、どんなものでも、(例え水であっても)過剰に摂取すれば、消化器系に何らかの影響を及ぼす事でしょう。
また、お酢は前述のように刺激が強い為、おそらく何らかの影響があるほど過剰に摂取することは出来ないのではないでしょうか。
(大体、一般に1日に10〜30ml程度を継続的に摂取すれば、好影響があるように云 われていますから、この程度の量では何ら問題ないでしょう。)


クエン酸が体によいように聞きますが、体での酢の働きと、クエン酸との関連を教えてください


お酢には次のような効果があるとの研究報告がされています。
・疲れた時(エネルギーの源となるグリコーゲンが不足した状態)に糖分と一緒にお酢を 摂ると、糖分だけを摂るよりもグリコーゲンの再補充がはやくなる。
・同時に血糖値の急激な上昇を抑える・疲労の指標と云われる乳酸を抑える効果がある。
これらのことから、運動後の疲労回復に糖分とお酢の組み合わせが効果的と考えられています。

お酢の酸は主に酢酸で、その他クエン酸などの有機酸が微量含まれます。
しかし上記の効果がお酢に含まれるどの特定の成分(有機酸か或いは別の成分か)に由来するものか、またどのように体に取り込まれ、細胞内でどのような挙動を示すのかと云った詳細な点はまだまだわかっていません。



酢が体内に入ることで、血液循環の促進効果が証明されており、冷え症にも利くだろうということがいわれておりますが、酢が体の外側からも保温する性質を持っていると考えられるでしょうか。


製品毎に異なりますが、酢には酸が大体4〜5%程含まれ、その大半は揮発性の
酢酸です。含まれる成分としては他に数%程度の糖分と、1%未満の窒素分、その他微量な要素を除くと残りは全て水です。
基本的にお酢の効用として語られているは、含まれる各種の有機酸が体内での代謝に何らかの関与をしてといったものが多く、そう考えますと、例えば体の外側から、具体的には皮膚に塗布するような使い方では、効果がないように思われます。
また上記のように構成成分の大半が揮発性のもの(水と酢酸)ですから、塗布した場合など、逆に気化熱を奪われ冷却効果があるのではないかとも思われます。
(そういう使い方を想定していませんので、あくまで想像ですが)

 


黒酢は、朝・昼・夜いつ飲むのがいいのでしょうか?


特にいつ飲めば良いということはありません。
いつ飲んでいただいても良いのですが、空腹時は胃に負担をかけることも有りますので避けた方がよいと思います。
飲み方も、お好みの方法でお試しください。
1日おちょこ1杯程度を、平気でしたらそのままストレートでも構いませんし飲みにくいようでしたら、水やジュースで割って、或いは蜂蜜などを加えて飲みやすくしておのみいただければ良いと思います。
また、飲むだけでなく、日常のお料理に調味料としてお使いいただければさらに良いと思います。
小魚の酢の物などは、カルシウムも取りやすくなりますのでお勧めです。

 
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